するとお釈迦さまは、自分の行いと人々との交際についての心構え(身安楽行)、ことばについての戒め(口安楽行)、心の持ち方についての戒め(意安楽行)、理想の実現に対する努力のしかた(誓願安楽行)、の四つの心がけを教えられます。
そして、髪中の譬えで法華経がどんなにすぐれた教えであるのかを力説し、四安楽行を完全に行って、この教えを広める者の功徳について以下のようにお説きになりました。
- 一切心配事がなくなる。
- 一切苦痛がなくなる。
- 徳が自然と顔に現れて、人相がよくなる。
- 生活にこまることがなくなる。
- 大勢の人から崇め慕われる。
- 神からも守護される。
- いつでも、どこでも、だれにでも、心が自在になれる。
- 大きな智慧であらゆる迷いの暗黒を打ち破ってしまうでしょう。
上記のことは、当然、四つの心がけある以下の四安楽行を実践できている人が対象です。
身安楽行
いつも柔和忍辱をたもち、権力や邪法や勝負事には近寄らず、性的なことには最善の注意を払う、などなど。口安楽行
悪口や見下すような言葉、批判、また、あの人は好きだとか嫌いだとか、などなど。意安楽行
嫉妬の心を持たないようにしたり、人を軽んじたり、失望させたり、えこひいきなどをしない、などなど。誓願安楽行
すべての人をこの法華経によって幸せにしたいと誓願すること、などなど。そして、次の従地涌出品第十五から如来寿量品第十六で法華経の神髄が述べられます。ご期待ください!
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