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2008年11月19日水曜日

第1話:誕生釈尊(天上天下唯我独尊)


時代は、約紀元前500年。場所は、今のネパールのあたりにカピラバストという国がありました。
そして、その国王の淨飯王と摩訶摩耶夫人に、はじめて王子が誕生されました。
名を悉達多(シッダールタ)といい、後のお釈迦さまの誕生でありました。
誕生された悉達多は、四方に向かって七歩ずつ歩かれ、右手を天に指し、左手を地に指し『天上天下唯我独尊』と宣言されました。
生母:摩訶摩耶夫人(まかまやぶにん)は、出産後、7日後に亡くなり、悉達多は継母:摩訶波闍波提(まかはじゃはだい)に育てられました。



ここで解説です。
まず、皆さんは、たぶん2つの疑問を持ったことだと思います。



  1. 生まれたての赤ちゃんが、なんで歩くことができるのか? 
  2. 『天上天下唯我独尊』とは、なんて傲慢なことを言うのか?


1は、古代インドの文化では、時空をこえた表現をよくするとのことです。
つまり、生まれたての赤ちゃんの釈尊とお悟りを開いた釈尊が、ごっちゃに表現されているのです。


2は、普通の人が言えば、超傲慢ですが、釈尊が言ったということは、宇宙の真理ということです。
つまり、世界を救えるのは、唯一、宇宙の真理だけであるので、宇宙の真理(法)は尊いのだ、ということです。


とにかく、ここに人類の大導師、お釈迦さまが誕生されたのです。
ちなみに、仏教界では4月8日にお釈迦さまの降誕会を行っています。

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