最近、いろいろあって、法華経をよく読誦しています。
妙法蓮華経 法師功徳品 第十九には、『xxx悉く能く知らん』というフレーズが13回で、『知らん』だけなら35回も出てきます。
・是の法華を持たん者は 香を聞いで悉く能く知らん
・無根及び非人を弁えざらん 香を聞いで悉く能く知らん
・銅器の盛れる所 香を聞いで悉く能く知らん
・波利質多樹 香を聞いで悉く能く知らん
・衆の宝華の荘厳せる 香を聞いで悉く能く知らん
・中にあって娯楽する 香を聞いで悉く能く知らん
・来往行坐臥する 香を聞いで悉く能く知らん
・周旋し遊戯する時 香を聞いで悉く能く知らん
・入禅出禅の者 香を聞いで悉く能く知らん
・初生及び退没 香を聞いで悉く能く知らん
・或は人の為に説法する 香を聞いで悉く能く知らん
・衆を愍んで説法したもう 香を聞いで悉く能く知らん
・法の如く修行する 香を聞いで悉く能く知らん
読誦していると、嫌になるほど、『知らん』『知らん』と連呼になり、そんなに知らないのかと思えてきて・・・。
実は、法華経に出てくる『知らん』は、現代語では『知るだろう』という意味になるのです!
つまり、『知らん』ということは、これから『知るだろう』ということなのですね。
ということで、漢文『悉能知』の訓読み『悉く能く知らん』は、現代語では『ことごとくよく知るだろう』です!
2010年7月26日月曜日
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