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2016年7月8日金曜日

真の菩薩行

『ある人』が、『ある先生』のお供で、インドに行きました。 『ある先生』は、大変忙しく、また、大変偉い方なので、 日本では、話すご縁などありませんでした。
しかし、今回のご縁で2時間、さしでお話しする機会を得たのです。 『ある人』は、大変有り難いご縁を得たので、緊張と感激のあまり喉が乾き、 傍にあった生水を誤って飲んでしまったのです。
そう、インドは、ご存知の通り、生水は不衛生です。 その晩、当然のごとく、「なんとか赤痢」に掛かって、死ぬような苦しみを味わいました。 すると、『ある先生』は、自分がこのようになった時のために用意した点滴をくれたのでした。 尚、点滴は3本用意してきましたが、すでに2本は、同じような症状の同行者に与え、最後の1本を くれたのでした。
点滴を打ったら、『ある人』は、今までの苦しみがうそのように回復しました。 すると、こんどは、『ある先生』の様子がおかしいことに気づきました。 そう、『ある先生』も、実は、「なんとか赤痢」にかかっていたのです。 しかも、『ある人』に点滴を与えた時に、すでに「なんとか赤痢」にかかっていたのを 『ある先生』は、ご自分で知っていたようなのです・・・。
真の菩薩行とは、自分がどんな状態でも、目の前の苦しんでいる人を助けずにはいられない、そして、助ける。そのような行いらしい・・・。
その後、『ある先生』は、恩に着せることなく、そして、『ある人』は身を持って、真の菩薩行を間近で見ることが出来たのです。

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