さて、沙門になられた太子は、もう太子ではなく菩薩となりました。
菩薩は、師をもとめてバラモンの仙人へ弟子入りしましたが、すぐ仙人と同じ境地に達してしまい、もう師はもとめず一人で修行することに決めました。
ところが、仙人とすぐ同じ境地に達してしまった菩薩をみていた5人の仙人の弟子は、菩薩を慕い6人の仲間で修行することになったのです。
ちなにみ、この5人は後の初転法輪の5人です。
修行は、食事を一日に米一粒、麻の実一粒等の苦行が主で6年間続きました。
しかし、菩薩は、苦行では悟れないということを悟られ、苦行をやめ、村の娘(スジャータ)から乳粥を供養してもらい体力を回復されました。
それを見ていた、5人の仲間は、菩薩が苦行から逃げた脱落者と思い、菩薩から離れていきました。
しかし、菩薩は、意に介せず、苦行では得られなかった真の悟りをもとめて、それにふさわしい場所を探し歩き続けました・・・。つづく。
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