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2008年11月29日土曜日

釈尊物語 第6話:瞑想釈尊(降魔)

真の悟りを求めるにふさわしい場所を見つけ、そこで、菩薩は瞑想をはじめました。


瞑想中に菩薩は思いました。魔王を知る前に悟りを得るのは私にとってふさわしくない・・・、魔王を呼び出そう!


魔王の方も、自分が支配している欲界に仏陀が誕生されるとまずいので、なんとか、菩薩の瞑想を邪魔します。


魔王は、はじめに、若くて美しい自分の娘たち(魔女達)をやって誘惑させます。


しかし、菩薩は、魔女達をやさしく諭し、すっかり、菩薩に帰依してしまいました。


怒りたけった魔王は、つぎに、怪物の軍勢を送って暴力で屈服させようとします。


しかし、菩薩は、怪物たちを慈悲をもって諭し、すっかり、菩薩に帰依してしまいました。


さらに怒りたけった魔王は、戦法を変え、ずる賢いペテン師をつかって菩薩を混乱させようと試みました。


しかし、これも失敗に終わってショックを受けた魔王は気絶し、魔力は全く無力化してしまいました。


こうして、魔の軍団を降伏させた菩薩は、本格的にお悟りをする準備に入ったのでした・・・。




ここで少し解説です。


ポイントは、魔王が先に来たのではなく、菩薩が先に呼び出したこと。そして、菩薩の力が魔の力よりすぐれていることが証明されました。


また、魔王の攻撃の初めの2つの『性的な誘惑』と『野蛮な暴力』は、理性でなんとか克服できますが、3番目の『知的な悪魔の論理』は、結構厄介です。これにかかると自分の主義主張が正しいものと信じ込んでしまいますので、それを元に戻すには、すごく大変なわけです。ですので、仏教の力によって『知的な悪魔の論理』を大掃除しなければならないわけです。


とにかく、菩薩は、深い禅定に入り、お悟りは、もうすぐです・・・つづく。

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