まずは、おさらいです。
- 慈悲の慈とは、慈しみ与え幸福にしてあげること。
- 慈悲の悲とは、悲しみを取り除いてあげること。
- 智慧の智とは、すべての物事の違いを見分ける力。
- 智慧の慧とは、すべての物事の共通を見いだす力。
そして、弥勒菩薩は慈悲の象徴の菩薩で、文殊菩薩は智慧の象徴の菩薩です。
『疑問に思った弥勒菩薩が文殊菩薩に教え請いました。』
ということは、『慈悲』が『智慧』に呼びかけたということになります。
『慈悲』の呼びかけに応じて『智慧』が発動するのです。
菩薩行とは、相手を救ってあげたいという、やむにやまれぬ慈悲の心です。
ところが、慈悲だけではダメで、そこには智慧がともなわないといけません。
慈悲と智慧がそろってはじめて、正しい導きができるのです。
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