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2008年5月28日水曜日

薬王菩薩本事品 第二十三(法華経のあらまし)

薬王菩薩の沢山の前世のお話で、体を燃やしたり、両腕を燃やしたりして仏を供養したお話です・・・。
・・・その時、宿王華菩薩が釈尊におたずねになりました。
『薬王菩薩というお方は、どのようにして、大変素晴らしい働きがおできになるようになったのでしょうか・・・・・・そのことを知ったら、みんな歓喜することでございましょう!』
その問いにたいして釈尊は、次のようにお答えになりました。
『遠い遠い昔、日月淨明徳如来という仏さまがいました。仏さまは、一切衆生憙見菩薩をはじめとするもろもろの菩薩、声聞に法華経の教えをお説きになりました。』
『すると一切衆生憙見菩薩は、法華経を1万2千年の間、一心に修行して、高い境地に達し、大いに歓喜し、仏恩にお報いする大きな力を得て、一切衆生を救いたいと思い、日月淨明徳如来と法華経を供養するため、自分自身に火をつけ、80億恒河沙の広い世界の普く闇を照らし出したのです。』
『燃え尽きて、一度亡くなった一切衆生憙見菩薩ですが、再度、生まれてきて、今度は、両腕を燃やして供養しました・・・とさ・・・。』
『さて、あなたは、どう思いますか。この一切衆生憙見菩薩は、ほかでもありません、今の薬王菩薩の前身なのです・・・』
ここで解説です。
とにかく、法華経の実践には、いろいろありますが、中でも身の布施が一番尊いということの本事です。
ちなみに、本事とは、仏弟子が前世に行った事のストーリーです。
そして、釈尊は宿王華菩薩へ法華経の実践の功徳を『十二論の利益』の譬えにしておおせになりました。

1、池の清らかな水を飲んで、喉の渇いた者が満足するように。
2、寒さに震えていた人が、暖かい火を得て生き返ったように。
3、裸の人が、着物をえたるがように。
4、商人が、主のものをえたるがように。
5、子が、母をえたるがように。
6、渡りに、船をえたるがように。
7、病に、良い医者をえたるがように。
8、暗に、灯火をえたるがように。
9、貧乏に、宝をえたるがように。
10、民に、王をえたるがように。
11、貿易者に、平穏な海路をえたるがように。
12、たいまつの灯かりが、暗を除くように。

とにかく、法華経を実践すると、何かと、事(お手配)がスムーズに行くのですよ・・・いや、ホントに不思議や!
そうそう、この品には、念仏で有名な阿弥陀仏が登場します。
『仏滅後、5百歳の中の世に、もし女人があってこの経典を聞いて修行したならば、その世の生を終えた後、阿弥陀仏のいる安楽世界の蓮華の寶座の上に生まれ変わるでしょう!』
なぜ、女人なのかは、謎ですが・・・。

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