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2008年5月11日日曜日

授学無学人記品 第九(法華経のあらまし)

この品は、前品の『五百弟子受記品 第八』で 五百人を受記(仏に成れる保証)されましたが、さらに、『授学無学人記品第九』では、阿難(アナン)羅ご羅(ラゴラ)を始めとする授学無学人の二千人を受記されます。

さて、この阿難と羅ご羅ですが、ブッダ十大弟子でありながら、一番最後に受記されました。
どうしてかと言うと、この2人、実は、お釈迦様の従弟と実子(長男)で、いかに身内の者を教化することが難しいかということと、お釈迦様の身内に生まれたことの強い因縁があったと言われています。

阿難は、「多聞第一」といわれ、当時、いまでは考えられないほどの男尊女卑の時代に比丘尼教団を作ってしまった人です。どうしてかと言うと、女の人が沢山慕ってくるほどの美男子だったようです。

羅ご羅は、「密行第一」といわれ、人の見ていないところでも常に慈悲のある正しい行いをし、また、高い境地にいながらも、決してそれを表に出すことなく陰徳を積んだとされています。

そして、この2人の受記が終わると他の授学無学の二千人を受記されます。
ちなみに、ここでいう無学とは、学が無いという意味でなく、もう学ぶことが無いと言う意味です。
で、結局この品は、方便品 第二から始まった受記がすべて完了したと言うことでしょうか・・・、ブッダ教団は皆、菩薩になりました。

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