法華経の教えが説かれたのは、お釈迦さまの晩年、すなわち亡くなる前の8年間であることが、法華経の本文からうかがい知ることができます。
ところが、経典として出現したのは、仏滅後、400~600年ぐらいと推定されています。
なぜ、こんなに経ってから法華経が成立したのでしょうか・・・。それは、今もよくある宗教論争が、当時もあったのです。
仏滅後、お釈迦さまの教えを一字一句守ろうとする保守派(小乗)と教えの精神こそ守るべきとする進歩派(大乗)の対立でした。
もともと、争いをなくし、みんなが幸せになるという、お釈迦さまの教えが原因で、逆に争いが起こることに疑問をもった良識派(一乗)が、大乗も小乗もなくすべてが一乗なのだという精神のもとに、お釈迦さまの晩年の教えを法華経としてまとめました。
そう、ここに法華経が誕生したのです!
つまり、法華経こそが、すべての教えを包み込む性質をもったお経として誕生したのです。
2008年5月1日木曜日
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