2024年12月14日土曜日

仏教の戒律と慈悲とは


 

仏教の戒律は、これを破れば、神さまや仏さまの罰(ばち)が当たるとか、社会的制裁が加えられるとかでなく・・・

 

自分自身が損なわれること、自分自身の向上が妨げられること、だからこのように生活をしたほうがいいですよ。
という、『慈悲のすすめ』なのです。


仏教は、何も強制をしないのです。何も束縛をしないのです。正しい道が指し示されているだけなのです。
よくなろうと思う人は、その道に従って精進すれば、まちがえなくよくなるのです。


ちなみに、『慈悲のすすめ』のとは、人を幸せにしてあげたいという心で、とは、人の苦しみを取り除いてあげたいという心です。

2024年12月13日金曜日

葬式仏教のお経

 


普通の人が、お経を聞く機会は、おそらくお葬式ぐらいでしょうか・・・


浄土真宗、天台宗、真言宗などのお経は、まさにお葬式にマッチした長唄みたいなお経ですね。確かに、亡くなった人を浄土に送るのにふさわしい感じのお経です。


しかし、本来、お経はそのようなもでなく、生きているうちに実践するべきものなのです。
お経は、お釈迦さまが2500前にすべての人を幸せにするために説かれた実践教訓なのです。
 

そんな実践教訓の代表が法華経で、法華経を読んだり、書いたり、理解したり、そして、内容を実践する。これで幸せになれるのですね。たぶん。

2024年12月12日木曜日

無礙ならん


 

お経には『無礙(むげ)』という言葉がよく登場します。

『無礙』とは、妨げるものがない、すなわち自由自在という意味です。

ということで、

 

『まさに願わくは衆生と共に、大衆を統理(とうり)して一切無礙ならん』チン!

 

ちなみに、「ならん」は、現代では「ならない」のことですが、古文では「なるらん」から変化したもので「なるだろう」 という逆の意味合いになるとのことです。 


だから、「一切無礙ならん」は「一切自由自在になるだろう」ですか・・・

 

2024年12月11日水曜日

わかりやすい六波羅蜜

菩薩行は、法華経に六波羅蜜の実践と書いてあります。

  • 布施
  • 持戒
  • 忍辱
  • 精進
  • 禅定
  • 智慧

しかし、漢字2文字で言われてもなぁ・・・、なかなか実践できないよなぁ・・・

 

そんなあなたに、わかりやすい六波羅蜜があります!

法華経の前経である無量義経十功徳品に逆説に解説してあるのです!

  • Not慳貪(ガツガツ生きない) = 布施
  • Not驕慢(ツンツン生きない) = 持戒
  • Not瞋恚(カッカ 生きない) = 忍辱
  • Not懈怠(ズルズル生きない) = 精進
  • Not散乱(フラフラ生きない) = 禅定
  • Not愚痴(ブツブツ生きない) = 智慧

 

ガツガツ、ツンツン、カッカ、ズルズル、フラフラ、ブツブツ・・・わかりやすい(^o^)

2024年12月10日火曜日

幸せになれる3つの入り口

某雑誌に以下の『幸せになれる3つの入り口』が載っていました。

 

  1. 過去、自分に起きたことを、すべて受け入れる
  2. 1の延長上で、現在のすべてを、受け入れる
  3. そして、周りの人から感謝される存在になる

 

1は、過去の悪かったことも、良かったことも、すべて受け入れると気持ちがすごく安らかになり、幸せへの一つ目の入り口になります。


2は、現在の自分を取り巻いている状況をすべて受け入れ、それに感謝するということです。これも、幸せへの二つ目の入り口になります。


3は、1と2を踏まえて、人さまから感謝される存在になる…これこそが、人間にとって最高の、この上ない幸せであるといえます。


ということで、これからは、どんな状況におかれても、過去も現在もすべて受け入れ、人さまから感謝されるように精進していきたいと思います!

2024年12月9日月曜日

言葉の力

 
とある小誌からの引用です。

 

「優しい言葉をかける」といっても、単に口先だけの言葉では相手を動かすことはできません。
心から相手を思い、幸せにしてあげたいという気持ちからほとばしり出た言葉であるとき、その言葉が相手の琴線にふれ、その人生を一変させるほどの力をもつのです。

 

『ほとばしり出た言葉』、ですね……。

 

2024年12月8日日曜日

成道会とは

 


今日は、12月8日・・・

12月と言えば、キリスト降誕のクリスマスですが、仏教だって大きなイベントがあります!

 

それは、仏教三大行事の一つ、『成道会』が、今日、12月8日です。
そう、お釈迦さまが、おさとりを開いた日です!

 
今から約2500年前、今のインド周辺のカピラバストという国の王子で、シャーキャ族(釈迦族)の聖者(牟尼)、『世に比類なき尊いお方』のバガヴァン(世尊)である釈迦牟尼世尊が修行の末、35歳の時、明けの明星が輝く12月8日の朝、ついにお悟りを開かれたのです。
 
 
『お悟りを開いた人(真理を悟った人)』のことを梵語(サンスクリット)で仏陀(ブッダ)と云い、なので釈迦牟尼世尊は仏陀と呼ばれ、日本では、訓読みで『仏さま』と呼ばれるようになりました。
 

そう、これこそが、どんな困難も克服することのできる智慧と慈悲の仏教誕生の瞬間でありました。

 

悟りに至るまでは、修行といっても苦行では悟りはえられぬことに気づいたお釈迦さまは、ある日ブッダガヤという町のはずれの菩提樹の下で、静かに坐禅を組み、ついに12月8日の未明、空に美しく輝く明けの明星をご覧になり、お釈迦さま、こうおっしゃられました。

 

「奇なるかな奇なるかな、一切衆生悉く皆如来の智慧と徳相を具有す、ただ妄想執着あるがゆえに証得せず」


そう、ついに真理をお悟りなったのです。そして仏教が誕生した日でもありました。
 

「不思議なことに、不思議なことに、一切の生きとし生けるものはすべて、佛の智慧と徳相を具えているではないか、ただ、煩悩に覆われていてなかなか気がつかない・・・。」

 

つまり、すべての人は、煩悩を取り除くと仏になれる・・・、本来はすべて仏なので、みな平等・・・。
 

ちなみに、お釈迦さまが生まれた日を「降誕会 4月8日」と言い、回りの不幸をいろいろ見て、すべての人を幸せにしたいと願われ、29才で出家し、35才で真理を悟り(成道会)、72才ぐらいからすべての人を幸せにする極意(法華経)を説きはじめ、80才でご逝去(涅槃会 2月15日)されました。