今日は、12月8日・・・
12月と言えば、キリスト降誕のクリスマスですが、仏教だって大きなイベントがあります!
それは、仏教三大行事の一つ、『成道会』が、今日、12月8日です。
そう、お釈迦さまが、おさとりを開いた日です!
今から約2500年前、今のインド周辺のカピラバストという国の王子で、シャーキャ族(釈迦族)の聖者(牟尼)、『世に比類なき尊いお方』のバガヴァン(世尊)である釈迦牟尼世尊が修行の末、35歳の時、明けの明星が輝く12月8日の朝、ついにお悟りを開かれたのです。
『お悟りを開いた人(真理を悟った人)』のことを梵語(サンスクリット)で仏陀(ブッダ)と云い、なので釈迦牟尼世尊は仏陀と呼ばれ、日本では、訓読みで『仏さま』と呼ばれるようになりました。
そう、これこそが、どんな困難も克服することのできる智慧と慈悲の仏教誕生の瞬間でありました。
悟りに至るまでは、修行といっても苦行では悟りはえられぬことに気づいたお釈迦さまは、ある日ブッダガヤという町のはずれの菩提樹の下で、静かに坐禅を組み、ついに12月8日の未明、空に美しく輝く明けの明星をご覧になり、お釈迦さま、こうおっしゃられました。
「奇なるかな奇なるかな、一切衆生悉く皆如来の智慧と徳相を具有す、ただ妄想執着あるがゆえに証得せず」
そう、ついに真理をお悟りなったのです。そして仏教が誕生した日でもありました。
「不思議なことに、不思議なことに、一切の生きとし生けるものはすべて、佛の智慧と徳相を具えているではないか、ただ、煩悩に覆われていてなかなか気がつかない・・・。」
つまり、すべての人は、煩悩を取り除くと仏になれる・・・、本来はすべて仏なので、みな平等・・・。
ちなみに、お釈迦さまが生まれた日を「降誕会 4月8日」と言い、回りの不幸をいろいろ見て、すべての人を幸せにしたいと願われ、29才で出家し、35才で真理を悟り(成道会)、72才ぐらいからすべての人を幸せにする極意(法華経)を説きはじめ、80才でご逝去(涅槃会 2月15日)されました。