2024年11月18日月曜日

法華経の主な登場人物

法華経には沢山のギャラリーが登場します。それは、人間(比丘衆)だけでなく、如来、菩薩、神様、非人等などで、 結果的に生きとし生けるものすべてが登場するのです。

逆に云うと、法華経は、生きとし生けるものすべてを救うお経なのです。

 

仏(如来)

  • 釈迦如来 - ご存知、お釈迦さまです。
  • 多宝如来 - 真理の象徴の仏さまです。
未来仏(釈迦如来から未来に仏になれると授記された仏)
  • 華光如来 - 舎利弗の未来仏。
  • 華足安行 - 堅満菩薩が未来仏華光如来から授記された未来仏の未来仏。
  • 光明如来 - 摩訶迦葉の未来仏。
  • 名相如来 - 須菩提の未来仏。
  • 閻浮那提金光如来 - 大迦旃延の未来仏。
  • 多摩羅跋栴檀香如来 - 大目けん連の未来仏。
  • 法明如来 - 富楼那の未来仏。
  • 普明如来 - 嬌陳如(きょうじんにょ) 比丘の未来仏。
  • 山海慧如来 - 阿難の未来仏。
  • 蹈七宝華如来 - 羅ご羅の未来仏。
  • 宝相如来 - 2000人の未来仏
  • 天王如来 - 提婆達多の未来仏。
  • 一切衆生喜見如来 - 摩訶波闍波提比丘尼(まかはじゃはだい)の未来仏。
  • 具足千万光相如来 - 耶輸陀羅比丘尼(やしゅたら)の未来仏。
過去仏
  • 日月燈明如来 - 文殊菩薩が弥勒菩薩へ話したの過去の経験に出てくる過去仏。
  • 浄身 - 徳蔵菩薩が日月燈明如来から授記された仏。
  • 燃燈仏 - 過去仏。
  • 威音王如来。(常不軽菩薩品 第二十 )
  • 日月浄明徳如来。(薬王菩薩本事品 第二十三)
  • 浄華宿王智如来。(妙音菩薩品 第二十四)
  • 雲雷音王。(妙音菩薩品 第二十四)
  • 雲雷音宿王華智。(妙荘巌王本事品 第二十七)
化城諭品に出てくる仏
  • 大通智勝
  • 阿しゅく
  • 須弥頂
  • 師子音
  • 師子相
  • 虚空住
  • 常滅
  • 帝相
  • 梵相
  • 阿弥陀
  • 度一切世間苦悩
  • 多摩羅跋栴檀香神通
  • 須弥相
  • 雲自在
  • 雲自在王
  • 壊一切世間怖畏

 

菩薩

弥勒菩薩

慈悲を象徴する菩薩です。お釈迦さまと同じ時代に実在したらしい・・・。

文殊菩薩

智慧を象徴する菩薩です。こちらは、架空の菩薩です。このような菩薩を『法身の菩薩』といいます。

普賢菩薩

行徳を象徴する菩薩です。こちらも、架空の菩薩です。六牙の白象王に乗って現れます。六牙とは、六波羅蜜を表し、白象王に乗ってとは、徹底した実践を表します。

上行(じょうぎょう)菩薩(四大菩薩)

従地涌出品で大地から涌出して法華経流布を申し出た菩薩。

無辺行(むへんぎょう)(四大菩薩)

従地涌出品で大地から涌出して法華経流布を申し出た菩薩。

浄行(じょうぎょう)菩薩(四大菩薩)

従地涌出品で大地から涌出して法華経流布を申し出た菩薩。

安立行(あんりゅうぎょう)菩薩(四大菩薩)

従地涌出品で大地から涌出して法華経流布を申し出た菩薩。

常不軽菩薩

常不軽菩薩品で登場する菩薩で、すべての人の仏性を礼拝する菩薩です。

妙音菩薩

理想の国からやって来た、なぜかウルトラマンのイメージがする菩薩です。

観世音菩薩

苦しい時に、お願いをなんでも叶えてくれる菩薩・・・、いえいえ、自分がそのような菩薩になれるようにとの見本の菩薩。

薬王菩薩

以下のように凄い菩薩です。
薬王菩薩の前世で「香油を飲み、また香油を身体に塗ってしみこませ、如来の前で宝衣に自ら火をつけて、こうして自身を灯明として法華経を供養しました。」

 

十大弟子

舎利弗(十大弟子)

釈尊教団の二大柱の一人、智慧第一と言われていました。

慧命須菩提(十大弟子)

空についてよく理解していた、解空第一と言われていました。

摩訶迦旃延(十大弟子)

教えの解説が得意で、論議第一と言われていました。

摩訶迦葉(十大弟子)

釈尊教団の最長老で、頭陀第一と言われていました。(頭陀とは、貧著なく簡素に暮らすこと)

摩訶目ケン連(十大弟子)

釈尊教団の二大柱の一人、神通力第一と言われていました。

富楼那(フルナ)(十大弟子)

弥多羅尼子という母親が大変すぐれた人だったので、弥多羅尼子富楼那(息子なので男)と呼ばれていました。 後世『富楼那の弁をふるう』といわれる通り、説法第一と言われていました。

阿難(アナン)(十大弟子)

「多聞第一」といわれ、当時、いまでは考えられないほどの男尊女卑の時代に比丘尼教団を作ってしまった人です。 どうしてかと言うと、女の人が沢山慕ってくるほどの美男子だったようです。釈尊の従弟

羅ご羅(ラゴラ)(十大弟子)

「密行第一」といわれ、人の見ていないところでも常に慈悲のある正しい行いをし、また、高い境地にいながらも、 決してそれを表に出すことなく陰徳を積んだとされています。釈尊の実子。

阿那律(十大弟子)

「天眼第一」といわれ、失明してから、永遠の真理を見る智慧の眼を明るくひらいた。釈尊の従兄。

優波離(十大弟子)

「持律第一」といわれ、戒律に精通し、様々な事件を調停した。

十大弟子以外で有名な比丘

優楼頻螺迦葉(うるびんらかしょう)

事火外道という一種の原始宗教の一派で、500人の弟子がいました。


伽耶迦葉(がやかしょう)

優楼頻螺迦葉の弟。


那堤迦葉(なだいかしょう)

同じく優楼頻螺迦葉の弟で、世に三迦葉といわれる兄弟です。


劫賓那(こうひんな)

大上座の一人で、勇猛端正第一といわれていました。


離婆多(りはた)

舎利弗の末弟で、坐禅することを好み、坐禅第一といわれていました。


薄拘羅(はくら)

無病小欲第一といわれ、160歳で入寂したと言われています。


摩訶拘ち羅(まかくちら)

議論がじょうずで、問答第一といわれていました。


孫陀羅難陀(そんだらなんだ)

釈尊の異母弟で、釈尊の継母で摩訶波闍波提比丘尼の実子。

容貌は、釈尊と瓜二つだといわれていました。

 

初転法輪五比丘

嬌陳如(きょうじんにょ)

初転法輪の五比丘の一人、『衣裏繋珠の譬え』を説く。

跋提(ばつだい)

初転法輪の五比丘の一人。

婆沙波(ばしゃば)

初転法輪の五比丘の一人。

摩訶那摩(まかなま)

初転法輪の五比丘の一人。

阿説示(あせつじ)

初転法輪の五比丘の一人、舎利弗と摩訶目ケン連を導く。

 

釈尊の身内

摩訶摩耶夫人(まかまやぶにん)

釈尊の母、釈尊を出産後、7日後にお亡くなりになりました。

摩訶波闍波提比丘尼(まかはじゃはだい)

釈尊の継母。

耶輸陀羅比丘尼(やしゅたら)

釈尊の妻。

提婆達多(だいばだった)

釈尊こと悉達多(しつだった)の従兄弟であり、永遠のライバル。前世では、悉達多の師匠だったりする。

また、阿難(アナン)の兄。

釈尊の命を狙い、仏典では悪人の代表として有名。

 

神様鬼神鬼類

夜叉

空中を飛び歩く鬼神。

乾闥婆(けんだつば)

帝釈天に仕えて音楽を奏している神。

阿修羅(あしゅら)

つねに帝釈天と戦っている鬼神。

迦楼羅(かるら)

竜を餌とする鳥の王の鬼神。

緊那羅(きんなら)

天上界で音楽を奏している神。

摩羅伽(まごらか)

地竜で、蛇のような鬼神。

羅刹

暴力的な鬼類。

ふたんな

悪臭を発する腐敗鬼。

きっしゃ

人間の死体を食う鬼類。

鳩槃荼(くはんだ)

動物の生き血や生肉を食らう鬼類。

餓鬼

前世で悪業を積み、貪欲が強く、飢渇に苦しんでいる鬼類。

 

鬼子母と十羅刹女

鬼子母(きしも)

子煩悩な鬼女でしたが、王舎城(おうしゃじょう)の町に来ては、人の子をとって食べてしまいます。釈尊は鬼子母の子をお隠しになり、 半狂乱になった鬼子母へ、『あなたに食べられた子の親の身になってごらん』と諭しました。すると鬼子母は、非をさとり、仏教に帰依して、安産と幼子の守り神になろうと誓願し、鬼子母神となりました。

藍婆(らんば)

世間をさまよいあるく鬼女。

び藍婆(びらんば)

藍婆より藍婆の完全藍婆?

曲歯(こくし)

まがった歯の羅刹女。

華歯(けし)

花の歯(?)をもった羅刹女。

黒歯(けし)

黒い歯をもった羅刹女。

多髪(たはつ)

髪の毛の多い羅刹女。

無厭足(むえんぞく)

厭き満足することのない羅刹女。

持瓔珞(じようらく)

首飾りをもった羅刹女。

こう諦(こうたい)

屋根にのぼって死人の霊魂を呼び戻す鬼女。

奪一切衆生精気(だついっさいしゅじょうしょうけ)

すべての生物の精気を吸い取ってしまう鬼女。


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