仏法では、誰もが否定できない「当たり前の事」を法(真理)といいます。
しかし、この「当たり前の事」を「当たり前に行う」ことが、実生活の上では凄く凄く難しいのです。
以前、こんな有り難いお話を聞かせて頂きました。
あるお寺に、お釈迦さまの教えを悟りきった凄く偉いお坊さんがいました。
ある仏教専門の偉い学者さんが、是非、教えを請いたいと遠い所からわざわざそのお寺へ訪ねてきました。
学者さんは、お坊さんに、お釈迦さまの難しい教えの真髄を教えて下さいとお願いしました。
すると、お坊さんは、お釈迦さまの教えは、難しくありません。3歳の子供でもすぐ理解ができます。といってお話しをはじめました。
お釈迦さまの教えは、『悪いことをしては、いけませんよ、良いことをしなさい。』これだけです。
それを聞いた学者さんは、わざわざ遠いところから、そんな「当たり前の事」を聞きに来たのではないと怒りはじめました。
それを見て、お坊さんは、『では、あなたは、その「当たり前の事」を実行することが出来ていますか・・・』
それを聞いて、我に帰った学者さんは、仏法を悟ったそうです・・・。
ちなみに、「法」とは、さんずいに去ると書きます。さんずいは、みなさんご存知の通り「水」です。そう、「法」とは、水が流れて去っていくというごく「当たり前の事」をいっている漢字だったのです。
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