2025年4月17日木曜日

四諦

 

 

仏法には、苦しみの原因やその克服方法として、四諦と云う法門があります。

四諦の諦は、明らかにするという意味で、それが以下のように4つあります。
 
  1. 苦諦
    生、老、病、死、怨憎会苦、愛別離苦、求不得苦、五蘊盛苦(以下に補足説明)の四苦八苦を明らかにすること。
  2. 集諦
    苦の原因を見極めるとそれは皆、渇愛または貪欲にもとづくものであることを明らかにすること。
  3. 道諦
    苦を消滅させる道、『八正道』を明らかにすること。(実践すること)
  4. 滅諦
    集諦で明らかにした、渇愛または貪欲を道諦により捨て去り、苦を消滅させたことを明らかにすること。
 

補足説明

  • 怨憎会苦(おんぞうえく)恨み憎む者と会う苦しみ。
  • 愛別離苦(あいべつりく)愛する者と別れる苦しみ。
  • 求不得苦(ぐふとくく)求めているものが得られない苦しみ。
  • 五蘊盛苦(ごうんじょうく)心身を形成する以下の五つの要素から生じる苦しみ。
  1.  色(しき)は身体機能が活発や不活発であることで生じる苦しみ。
  2.  受(じゅ)は感覚器官を通して得られる快や不快から生じる苦しみ。
  3.  想(そう)は見たものについて何事かをイメージし、その理想と現実で生じる苦しみ。
  4.  行(ぎょう)は悪習慣や依存症、自己中心的な行動がもたらす苦しみ。
  5.  識(しき)は物事を認識し、その判断の難しさからくる苦しみ。

 
どうも、欲張りは、苦を呼び込むらしい・・・。

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