私のお仕事は施設警備員で、施設の玄関ロビーで立哨をしています。
立哨での具体的な仕事の一つは、実は、挨拶だったりします。
- 出社時は、「おはようございます。」
- 退社時は、「おつかれさまでした。お気をつけてお帰りください。」
これを、集団の時は無理なのですが、基本的には一人ひとりに行います。
挨拶をしていると、必ず挨拶を返してくれる人、絶対に挨拶を返さない人が、ハッキリしてきます。挨拶を返さない無視する人は、警備員如きに挨拶されてもなぁって感じなのかな・・・
挨拶を返してくれる人には、すごく親しみがわき、会えると楽しい気持ちになれます。
逆に、絶対に挨拶を返さない人には、顔には出しませんが、嫌な気持ちになります。
妙法蓮華経常不軽菩薩品第二十に以下の逸話があります。
仏の教えが形式化、そして、形骸化された時代に一人の菩薩がいました。その菩薩は、会う人ごとに、会う人ごとに、『私は、あなたを敬います。けっして軽んじません。なぜなら、あなたは、必ず仏になられる方であるからです。』と言って賛嘆するのでした。
ところが、大勢の中にはそんなことを言われて腹を立て、石や瓦を投げつける者がいました。
すると、菩薩は走って逃げ、遠くのほうからまた同じセリフ『私は、あなたを敬います。けっして軽んじません。なぜなら、あなたは、必ず仏になられる方であるからです。』 と、大声で唱えるのでした。
私は「常不軽菩薩」の修行を行っているだ…と思い、今日も全員に挨拶をするのでした。
どんなに無視されようとも、真心から挨拶を行じないといけませんね。自戒をこめて…。