・はじめに
立正佼成会会員がほぼほぼ朝夕に読誦する所依の『経典』は、法華三部経のエキスをまとめたものです。それを分かりやすく解説した本が「釈尊のいぶき」です。本コンテンツは、その「釈尊のいぶき」の一部の解説サマリーです。
尚、本コンテンツを作成するに当たって以下のページを大変参考にさせていただきました。
・ https://www.kosei-kai.or.jp/official/faith/creed/creed-4-1/
ちなみに、法華三部経とは以下の3つのお経をまとめてそう言います。
- 無量義経
- 妙法蓮華経
- 仏説観普賢菩薩行法経
・経文
当に知るべし、是の処は即ち是れ道場なり。
諸仏此に於て阿耨多羅三藐三菩提を得、諸仏此に於て法輪を転じ、諸仏此に於て般涅槃したもう。
・訳文
いまこそはっきりと知るべきです、この場所こそが、悟りを開いた場所と同じなのです。
そして、諸仏がこの場所で、まさに最高の智慧を悟られた場所であり、諸仏が永遠の教えを説かれる場所であり、諸仏が入滅される(亡くなられる)場所なのです。
・用語
阿耨多羅三藐三菩提
仏の智慧、仏の悟りのこと。
法輪
法を説くことを意味します。
涅槃
迷いや悩みをすっかり消滅して、永遠に煩悩にまどわされることのなくなった安らかな悟りの境地のことです。般涅槃とは、完全な涅槃に入るという意味です。
・解説
いま、御宝前に向かっているこの場所が、釈尊や諸仏が一生を送られた場と同じなんだ、ここで法を説いてくださっているんだ、ここが私の道場なんだ、と云うこと。
道場観は、私たちと仏さまがいのちの親子として「大きな一つのいのちを生かされて生きている」と云う一体感を深く心に刻み込むために唱えるのです。
補足:仏法では、仏さまが親で、全ての人は、みんな仏の子で、親子関係があるのです。なぜなら、この宇宙そのもののいのちが仏さまそのものだからです。
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