2025年3月15日土曜日

釈尊のいぶき:道場観(その4)



・はじめに

立正佼成会会員がほぼほぼ朝夕に読誦する所依の『経典』は、法華三部経のエキスをまとめたものです。それを分かりやすく解説した本が「釈尊のいぶき」です。本コンテンツは、その「釈尊のいぶき」の一部の解説サマリーです。

尚、本コンテンツを作成するに当たって以下のページを大変参考にさせていただきました。

https://www.kosei-kai.or.jp/official/faith/creed/creed-4-1/

 

ちなみに、法華三部経とは以下の3つのお経をまとめてそう言います。

  • 無量義経
  • 妙法蓮華経
  • 仏説観普賢菩薩行法経

 

・経文

(まさ)るべし、()(ところ)(すなわ)なり。

諸仏此(しょぶつここ)(おい)()(のく)()()(さん)(みゃく)(さん)()(だい)諸仏此法輪じ、諸仏此したもう。

 

・訳文

いまこそはっきりとるべきです、この場所こそが、悟りをいた場所じなのです。

そして、諸仏がこの場所で、まさに最高智慧られた場所であり、諸仏永遠えをかれる場所であり、諸仏される(くなられる)場所なのです。

 

・用語

()(のく)()()(さん)(みゃく)(さん)()(だい) 

智慧りのこと。
 

法輪 

くことを意味します。
 

いやみをすっかり消滅して、永遠煩悩にまどわされることのなくなったらかなりの境地のことです。(はつ)()(はん)とは、完全涅槃るという意味です。

 

・解説

いま、御宝前に向かっているこの場所が、釈尊や諸仏が一生を送られた場と同じなんだ、ここで法を説いてくださっているんだ、ここが私の道場なんだ、と云うこと。

道場観は、私たちと仏さまがいのちの親子として「大きな一つのいのちを生かされて生きている」と云う一体感を深く心に刻み込むために唱えるのです。

補足:仏法では、仏さまが親で、全ての人は、みんな仏の子で、親子関係があるのです。なぜなら、この宇宙そのもののいのちが仏さまそのものだからです。

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