・はじめに
立正佼成会会員がほぼほぼ朝夕に読誦する所依の『経典』は、法華三部経(無量義経、妙法蓮華経、仏説観普賢菩薩行法経)のエキスをまとめたものです。それを分かりやすく解説した本が「釈尊のいぶき」です。本コンテンツは、その「釈尊のいぶき」の一部の解説サマリーです。
そして、本コンテンツの一番の目的は、所依の『経典』の内容理解です。
尚、本コンテンツを作成するに当たって以下のページを大変参考にさせていただきました。
・https://www.kosei-kai.or.jp/official/faith/creed/creed-4-12/
・経文(「釈尊のいぶき」での抜粋)
如来の滅後に於て。
仏の所説の経の。
因縁及び次第を知って。
義に随って実の如く説かん。
日月の光明の。
能く諸の幽冥を除くが如く。
斯の人世間に行じて。
能く衆生の闇を滅し。
無量の菩薩をして。
畢竟して一乗に住せしめん。
是の故に智あらん者。
此の功徳の利を聞いて。
我が滅度の後に於て。
斯の経を受持すべし。
是の人仏道に於て。
決定して疑いあることなけん。
・訳文
如来が入滅したのちの世において、
仏の説いた教えがどういう因縁で、
どういう順序で説かれたかということをよく知り、
教えの主旨にしたがって誤りなく人びとに説くならば、
日月の光明が、
すべての暗黒を消滅させるように、
人びとの心の迷いの闇を消し去り、
無数の菩薩(信仰者)たちを必ず一仏乗へと導くでしょう。
よって、人生をほんとうに深く考える人(智慧を求める人)は、
この教えの功徳がすぐれていることを聞いたならば、
如来の滅後において、この教えを受持するのが当然なのです。
どうしても、この教え(真理・法)に帰着せざるを得ないのです。
そうなれば、その人が必ず仏道を成ずるであろうことは、
もはや疑いもありません。
・補足
一乗
一乗とは一仏乗を略したものです。仏さまの教えには、声聞乗、縁覚乗、菩薩乗という三乗(三つの修行の道)があるように見えますが、それは最高真実の法へ導くための方便であり、最終到達点ではありません。すべての教えは、「一切衆生を仏の境地に導く」というただ一つの目的のために説かれています。三乗という、それぞれに違いがあるように見える道も、この一つの道につながっているのです。ですから、一仏乗とは、自分も他の人もすべてを仏の境地に導く最終的な道を意味します。
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