・はじめに
立正佼成会会員がほぼほぼ朝夕に読誦する所依の『経典』は、法華三部経(無量義経、妙法蓮華経、仏説観普賢菩薩行法経)のエキスをまとめたものです。それを分かりやすく解説した本が「釈尊のいぶき」です。本コンテンツは、その「釈尊のいぶき」の一部の解説サマリーです。
そして、本コンテンツの一番の目的は、所依の『経典』の内容理解です。
尚、本コンテンツを作成するに当たって以下のページを大変参考にさせていただきました。
・https://www.kosei-kai.or.jp/official/faith/creed/creed-4-14/
・経文(「釈尊のいぶき」での抜粋)
仏、普賢菩薩に告げたまわく、
若し善男子・善女人、
四法を成就せば如来の滅後に於て当に是の法華経を得べし。
一には諸仏に護念せらるることを為、
二には諸の徳本を植え、
三には正定聚に入り、
四には一切衆生を救うの心を発せるなり。
善男子・善女人、是の如く四法を成就せば、如来の滅後に於て必ず是の経を得ん。
爾の時に普賢菩薩、仏に白して言さく、世尊、後の五百歳濁悪世の中に於て、其れ是の経典を受持することあらん者は、我当に守護して其の衰患を除き、安穏なることを得せしめ、伺い求むるに其の便を得る者なからしむべし。
・訳文
仏さまは普賢菩薩に向かってお答えになります。
もし信仰深い男女が、次の四つのことがらを成就すれば、如来の滅後においてもこの教えをつかみ、法華経の真の功徳を得ることができるでしょう。
第一は、諸仏に護られ、念われているのだということを確信することです。
第二は、いつも善い行ないをすることを心がけることです。
第三は、いつも正しい教えを実践する人びとの集団・仲間に入っていることです。
第四は、いつも社会全体をよくすること、人のためにつくすことをめざすことです。
もし、信仰深い男女がこの四つのことがらを満足に行なえば、如来がこの世を去ったのちにおいても、必ず法華経を自分のものにすることができるでしょう。
そのとき普賢菩薩は、仏さまに申し上げました。
世尊、ありがとうございます。
よくわかりました。
私はお誓いいたします。
後の五百歳(自己中心の人が多くなり、自分の利益のことばかり主張するため、大小の争いが絶えない末法の世)の濁りきった悪い社会のなかで、この教えを受持する者がおりましたならば、その者をしっかり守護いたしましょう。
もろもろの障りを取り除き、いつも安穏に法を行なえるようにいたしましょう。
何かの隙をねらって取りつき、修行を妨げたり、迫害を加えようとする者たちに、その手がかりを与えないように守ってやりましょう。
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