・はじめに
立正佼成会会員がほぼほぼ朝夕に読誦する所依の『経典』は、法華三部経(無量義経、妙法蓮華経、仏説観普賢菩薩行法経)のエキスをまとめたものです。それを分かりやすく解説した本が「釈尊のいぶき」です。本コンテンツは、その「釈尊のいぶき」の一部の解説サマリーです。
そして、本コンテンツの一番の目的は、所依の『経典』の内容理解です。
尚、本コンテンツを作成するに当たって以下のページを大変参考にさせていただきました。
・https://www.kosei-kai.or.jp/official/faith/creed/creed-4-8/
・経文(「釈尊のいぶき」での抜粋)
若し善男子・善女人あって、如来の滅後に四衆の為に是の法華経を説かんと欲せば、云何してか説くべき。
是の善男子・善女人は、如来の室に入り、如来の衣を著、如来の座に坐して、爾して乃し四衆の為に広く斯の経を説くべし。
如来の室とは一切衆生の中の大慈悲心是れなり。
如来の衣とは柔和忍辱の心是れなり。
如来の座とは一切法空是れなり。
是の中に安住して、然して後に不懈怠の心を以て、諸の菩薩及び四衆の為に、広く是の法華経を説くべし。
・訳文
もし在家の男女の修行者が、私の滅後に多くの人びとのためにこの法華経の教えを説こうとするならば、どのように説いたらよいのでしょうか。
その人たちは、如来の室に入り、如来の衣を着、如来の座にすわり、そして多くの人びとに広くこの法華経を説かなければなりません。
如来の室とは、すべての人びとに対する大慈悲心のことです。
如来の衣とは、柔和であり、しかも、外からの影響にまどわされない強い心(忍辱)です。
如来の座とは、一切は空である(すべての人間は、本仏(大いなる宇宙の根源のいのち)に平等に生かされている──という根本の真理を深く認識することです)。
この大慈悲心と柔和忍辱の心と、空の教えを胸の奥にしっかりと持ち続け、常に怠ることのない強い 意思を持って、多くの菩薩や大衆のために広くこの法華経を説かなければならないのです。
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